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2018年5月13日 (日)

同調行動

 私のゴールデンウィークは全国総会で休日とならなかったが、長い連休を休暇で堪能した方も多かったことだろう。ニュースでも各地の渋滞や混雑、至る所で生じた行列の様子が報じられ、休暇を楽しむ人々の模様が映し出されていた。ゴールデンウィークでは致し方ないと思うが、外国人の観光客が来日して驚くことのひとつに「行列」がある。何時間も辛抱強く並び続ける日本人の姿は「アメージング(驚き)!」としか思えないらしい。
 人は集団において、無意識に人と同じ行動をとってしまうことがある。これを心理学では「同調行動」という。数名の人が建物を見上げていると、通りがかった人も建物を見上げてしまうという。見上げている人が5人以上だと約8割の人が見上げるという。(ミルグラムの実験)「同調が起こる理由は人間が周りの人の意見や行動を基準として自らの行動や意見を決めていくからで、そこには『何があるかわからないのでとりあえず同じ行動をとる』『人と違うことをして周りの人に嫌われたくない』という心理が働いている」(東洋学園大学HPより)という。そして日本人は「同調行動」を起こしやすいので、その結果が「数時間の行列」ということらしい。
 「祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。」(マルコ15:11)マルコによる福音書だけがこう記している。マタイもルカもマルコの記述を知っていたとすれば、なぜ省いたのかは分からない。しかし、二千前も今も、民族に関係なく人は同調行動を行なってしまうという確たる証拠でもある。その視点で聖書を見直すと、十戒をもらいに行ったモーセを待ちきれずに金で子牛を造って新しい神に同調した民、約束の地カナンに斥候に行った者たちが「彼らは我々よりも強い」と悪い情報を流してモーセに不平を言った民等々、同調行動が神の思いから引き離すかを教えてくれているように思える。そう、神は「私」に向かって語られ信じることを求めておられるのであって、私自らが「あなたを信じます」と告白することこそ信仰の本質にほかならない。
 今日は母の日。1年前に母を亡くした私には、今日だけが「母の日」ではなく、毎日が「亡き母への感謝の日」だったことを今年は強く思う。それまでの私は、「母の日」に同調行動することで、親不孝な自分の弁解にしていたのかもしれない。

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