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2017年4月23日 (日)

メカニズム

 米カリフォルニア大学バークレー校の機械工学の研究者が、「靴紐がなぜ突然ほどけるか」という謎を解明したというが、きっかけは三年前、幼い娘に靴ひもをちゃんと結ぶよう教えたけれども、何度教えてもひもがほどけることに気付いたからだった。いろいろ調べたが、ひもの結び方については説明されていても、ほどける理由について説明したものは無かったので、二人の大学院生とこの謎に取り組んだ。その結果、着地した時にかかる重力で結び目がゆるみ、足を前後に動かした時にかかる紐への遠心力が働いて、どんなに堅く結んだひももほどけてしまうのだが、メカニズムは発見したものの、結び目の強度を力学的に表す「魔法の数式」を発見するにはいたっていないという。この研究者が「魔法の数式」を解明しようとしているかどうかは知らないが、素人には「だからどうなの?」としか思えないこの発見が、いつか大きな事に繋がっていく・・・のだろうか?
 様々な事象のメカニズムを解明することで、人類は進歩を遂げてきたと思う。色々な病気にも研究者の地道な努力によって克服されてきたし、生活も楽になってきている。その一方、解明することが必ずしも人類の幸福に繋がらないということは、原子力発電や核開発が教えてくれてもこいる。問われていることは、その研究が人類の繁栄と平和のためであるかどうかということと、その研究を行う者や用いる者に良心が働いているかどうかだろう。そのために今も多くの方が、様々な「不思議のメカニズム」を解明し、人類の幸福のために働いてくださっていることに感謝したい。
 「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」(マタイ22:37~40) 旧約の時代の人々は、人間には神が必要であることを知っていた。イエスは更に神と人を愛することこそが、人として生きるための大切なメカニズムなのだと二つの掟を語られたのである。それを受け入れた時に信仰が生まれ、信仰のメカニズムの中で生きる時に、私たちは「苦しみに耐えることができる」(Ⅱコリ1:6)のである。

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