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2017年2月12日 (日)

小さな心遣い

 会堂を修復した時、錆の酷い掲示板のことを修復工事の方に相談したところ、掲示面はフランネルを貼ったベニヤ板、蛍光灯カバーは外して、そこにもベニヤ板で覆いを作るという処理をしてくださった。前面のガラス戸の戸車や取手も外れて動かすのも一苦労する状態であったが、当時はそれ以上に手を入れることはなかった。資金不足だったからである。それから1年程過ぎた頃、蛍光灯の覆いが落下してしまった。ベニヤ板が気温の変化で収縮したからだろう。裸のままの蛍光灯はみっともないので、応急処置としてダブルクリップ(枚数の多い書類を束ね続けたままにするために用いるクリップ)をガラス戸の溝に付け、覆いが落下しないようにしたが、そのためにますますガラス戸の開閉に苦労することになった。
 そんな状況を見かねた方が、昨年「掲示板ガラス戸のために」と献金してくださった。早々に業者さんに「丈夫な戸で軽くて開けやす」という条件を付けて相談すると、「透明なアクリル板ではどうか」と提案してくださった。その条件を受け入れ依頼し、早々に取り換えていただけるのかと思っていたら、しばらくして「掲示板が南向きなので、アクリル板が太陽に晒され歪むので、長期の使用は無理だろう」とのこと。こちら側の注文を受けつつも、長期使用ということを夏の間中考えてのご意見であった。私たちのことを考えての再考案、小さな心遣いに感謝して、「多少経費はかかっても、暑さ寒さにも耐えるものにしてください」と再度注文した……つもりであったが、それ以上進展しないまま新しい年を迎えてしまった。
 先週、掲示板の前面に新しいガラス戸が入った。取手も付き動きも軽やか。試しに何度も開け閉めしている内に、下のレールの隅に落下防止のダブルクリックを見つけた。作業に邪魔になって置かれたのだろうと思い、再度取り付けようとしたら覆いが動かなくなっている。疑問に思い覆いの下をのぞき込むと、ビス止めで落下しないように工夫してくださっている。とても得した気分になると同時に。そこにも小さな心遣いを見つけて嬉しくなった。
 空の鳥、野の花を見ながら神の恵みを教えてくださった主。(マタイ6:25以下)目をこらせば、私たちの周りには、神の小さな心遣いを見つけることができる。そんな一日一日を過ごせたら、足取りも軽やかにその日を過ごせるに違いない。

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