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2016年6月19日 (日)

 壁 

 「4257安打」、大リーグのイチロー選手が日米プロ野球に在籍して放った安打数である。米大リーグのこれまでの最多安打は4256安打だから、これを上回ったことになる。日本野球はレベルが違うから合算するのはおかしい等と異を唱える意見もあると聞く。私には日米野球のレベルがどう違うのかは分からないが、むしろプロ野球という世界でコツコツ積み上げてきた安打数を、素直に褒め称えてあげたいと思う。イチロー選手は天才であるかもしれないが、努力を怠っている訳ではない。むしろ人一倍努力したからこそ数々の記録を成し遂げた人である。だから彼が語る言葉に胸を突かれるような思いにさせられることが多くあるのかもしれない。
 「壁というのは越えられる可能性のある人にしかやって来ない。だから壁があるというのは、チャンスだと思っている。」これも彼の言葉である。有能な彼だからそんな風に言い切ることができるとも思う。だがもっと読み込めば、壁は人それぞれに違うのであって、彼が感じる壁は他の野球選手にはやって来ないということだろうし、更に言えば数年後の彼には別の壁が来るということでもあるだろう。もちろん野球選手でない私には野球選手の壁は来ないし、牧師である私の壁をイチロー選手が感じることは絶対にあり得ないということに他ならない。私たちの日々も、やって来る壁に向き合い続けることしかないのだが、それをチャンスと捉えられるなら励まされもするのだろうけれども・・・。
 聖書に次のような言葉がある。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(1コリント10:13)ここで言われる試練とは、「神が人間を試みたもうのは、神の意図される目的に向かわせるためであることを意味している。」(新聖書大辞典)人生に横たわる様々な苦難に、キリスト者たちは信仰によって「神が与え、神を知るチャンス」と捉えていったのである。
 プロ野球選手の壁は肉体の限界と共に恐らく消滅するが、人生の壁は天に召されるまで続く。恵みを知るチャンスと受け止められる信仰を戴けるなら幸いである。

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