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2015年11月22日 (日)

過剰反応

 今年5月、大分市の高崎山自然動物園で生まれた子ザルに、誕生したばかりの英国王室の王女「シャーロット」の名前を付けたところ、たくさんの批判が寄せられたことがあった。結果として大分市は名前を変更しなかった。ある小学校の学芸会、「桃太郎の劇の配役は桃太郎5人、キジ・サル・イヌは2人ずつの6人、鬼1人」。白雪姫の劇の話もある。「7人の白雪姫に7人の王子、3人の小人、魔女はいなくてナレーション進行」になり、何の劇か分からなくなったとか。
 モンスターペアレントと呼ばれる存在のことを聞く。ネット時代の現代は、発信された情報に批判が一気に高まる事例が増えている。所謂、ネット炎上と呼ばれる事態になり、プライベートなことまで誹謗中傷されるケースも生じてしまう。そのために批判されることを恐れて先に中止してしまったり、意見を止めてしまったりする過剰な反応も生じてしまう。先日もクレームの電話をかけまくり、全国1200店舗に謝罪と金品を要求していた女性が逮捕されるというニュースがあった。この女性が悪いことは間違いないのだが、店舗側も店の評判を落とされ商売に影響がでるのではないかと過剰に反応して要求に応えてしまったのだという。様々な配慮は必要だが、過剰に反応してしまうと自由闊達な表現が損なわれ、「みんなが主役、主役だけが良い」とする偏向社会が生まれてしまうのではないかと危惧するが・・・。
 「見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者、高ぶることなく、ろばに乗って来る、雌ろばの子であるろばに乗って。」(ゼカリヤ9:9)平和の福音を告げ知らせるために来られた主に対して、指導者たちは民衆の熱狂をみて過剰に反応してしまった、「自分たちの立場が危うくなる」と。そして遂には民衆の熱狂を利用して、イエスを十字架の刑に処することに成功してしまった。過剰な反応は人の心も、そして神をも見失わせてしまうのである。
 「君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。」テロで最愛の妻を亡くしたジャーナリストの文である。いつものように過ごそうとするフランスの人々に、心から哀悼の意を表したい。

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