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2015年10月11日 (日)

ノーベル賞

 今年のノーベル医学生理学賞3名の内の一人は日本の大村智さんが、また同物理学賞は梶田隆章さんに決まった。いつかは受賞するだろうと言われている凄い人たちだったと報じられているが、恥ずかしながら私は全く存じ上げなかった。分野が違うから仕方ないのだが、私たちが知らないところで、コツコツと研究研鑽を積み重ね、ノーベル賞の理念である「人類のために最大たる貢献」をしている人々がいるということを改めて知らされた。大村氏が発見した微生物からは新薬が開発され、伝染病で失明の危機に曝されていた3億人以上の人々を救い、10年以内にその病気を撲滅できるという状況を生み出しているという。また梶田氏の研究は今の私たちにはほとんど無関係だが、ニュートリノの研究は地球や宇宙の成り立ちを解明し、私たち人間の存在理由を知ることに役立つものであり、何十年とか何百年、いや何千年先のための研究なのだという。いずれも人類のための研究が最高の賞を受賞したのだということが分かった。

 お二人の受賞後の謙虚なインタビューを聞いていると、聞いている私の心まで温かくなるようであった。そしてきっかけになった出来事や恩師との出会いをとても大切にし、支えてくれた多くの方々への感謝の言葉を語っておられた。まさに受賞の陰にご本人に繋がる多くの人々がいるのだと思えてならない。だからこそ周囲の人々が、我が事のように喜び祝福しておられたのだろう。

 使徒フィリポがガザに向かう途中、エチオピアの宦官がイザヤ書を読んでいた。声を掛けたフィリポに「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう。」と言って宦官は教えを請い、終わると直ぐ洗礼を受けた。フィリポが立ち去った後、宦官は喜びにあふれて旅を続けた。(使徒8:26~)エチオピアに帰国してからの彼の人生は知る由もないが、フィリポとの出会いが彼の人生を大きく変え、「主のため、人のために生きた」であろうことは想像に難くない。私も、そしてすべてのキリスト者は、人や出来事を介してキリストに出会い、「神のため、ひとのために最大の貢献」をする人生へと招かれている。その歩みは公の場にて取り上げられることはないけれども、神様がきっとお褒めくださるに違いない。私はそれで充分だ。

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