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2015年5月24日 (日)

バラ色

 今日は聖霊降臨日。教会の典礼色は赤である。ルーテル教会では赤色について「聖霊の働きを表すための色」と説明しているが、カトリック教会では「殉教者の流した血、聖人の日に用いる」と先ず説明され、その次に「聖霊や火を表す」と追記され、聖人の功績を大切にする信仰であることを知ることができる。
 さて、聖霊降臨日に市川教会では赤いバラの花を1輪差し上げる。この日の典礼色が赤だからである。典礼色は白・赤・緑・紫・黒の五色あり、教皇インノケンティウス3世(在位1198-1216年)によって定められたものである。つまり、教会が誕生してから一千年以上も、聖霊降臨祭に赤を(クリスマスやイースターの白も)使うという習慣がなかったが、中世以降、文字が読めなくてもラテン語で行われるミサの意味はチンプンカンプンでも、目に飛び込んでくる色が、教会の「時」を人々に教えてくれたのであった。ルターもそれを受け入れたからこそ、「信仰に役立つものは保持する」として、祭服や典礼色を残したのだし、今も聖霊降臨祭に赤を使い、赤をもっとも象徴するバラをこの日に贈るのである。
 ところで、バラ色と言われたらどんな色を想像するだろうか。JIS規格では「バラ色はあざやかな赤」とされているが、必ずしもそうではない。実際のバラ色は実に多彩だ。広辞苑などでは「うすくれないの色、淡紅色」と記載されているし、ピンクを思い浮かべる人も多い。だから、バラ色は赤というのは単に私の思い込みに過ぎないのだと改めて思う。また「うすくれない色」のバラ色は、一部のカトリック教会で典礼色として用いられている。待降節の第3主日と四旬節第4主日で、紫で表現されている償いの時期を少し弱め、荘厳な時の喜びが近づいていることを示すのだという。バラ色だけでなく金色(王位や尊厳を示し、盛大に祝う時に用いる)や青色(天を指し示し、信仰の神秘のミサに用いる)も典礼色として用いられているようで、色彩豊かなカトリック教会らしいと思う。
 バラ色(淡紅色)のバラの花言葉は「上品、しとやか、輝かしい」であり、赤いバラの花言葉は「情熱、あなたを愛します」である。神が人を愛でて聖霊を送ってくださった聖霊降臨のこの日、赤い色のバラをいただいて、バラ色の一日を過ごそう。

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