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2015年4月19日 (日)

くじ引き

 公職選挙法では「当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。」(同法第95条2項)という決まりになっている。つまり同数の場合はくじ引きで決するが、どんなくじ引きにするかは明記されていないので、それぞれの選管がくじ引きの方法を決めて良いということになる。先週行われた熊本市議選で、最後の席を競い合っていた二人の得票が同数となり、くじ引きにより当選者を決する事態となったことがニュースで報じられた。くじ引きは投票日から二日後、10本の棒の先に1~10の数字が記され若い数字を引いた方が当選という方法で行われた。「四年間、議会活動していくのに抽選で決められるんだなぁ」(A氏)、「緊張より胃に悪い。私は十二指腸潰瘍を持っているんで、胃が重くなるというか・・・」(B氏)とそれぞれの心境を語りつつ行われたくじ引きの結果、B氏の当選となった。(以上HP:tbsニュース等参照)
 聖書でもくじを引くことが記されているが、そこには「神がその結果を導いて御心を示してくださる」という信念があるからである。箴言には「くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めはすべて主から与えられる。」(16:33)と記されていることからも分かる。祭司たちは常にくじ引きの道具としてウリムとトンミムという道具を胸当てに入れていたが(出エジプト28:30)、その道具がどのようなもので、どのように用いられていたかは分かっていない。十字架につけられたイエスの服をローマの兵士たちが分け合ったのもくじ引きであったし、ユダが抜けた後の使徒を選ぶ際にもくじが用いられた。くじは運を天に任せるというのではなく、くじによって神の意志が示されるというのが、聖書が告げていることなのである。ただし、何でもというのではなく、①国家が危機に直面した時、②犯人捜査の際、③祭儀、④土地の分配、⑤特別な職務に就く人選などの大きな岐路に立つときに行われ、くじを引くことを通して神に委ねる信仰が問われるということにほかならない。私たちの人生において、神に委ねるためにくじを引くこともあるのかもしれない。
 そうそう同数で敗れた候補者にも特典がある。通常90日以内だけ次点者資格を有するが、同数次点の場合は任期終了までその資格を有するということである。

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