« 神の介入 | トップページ | 寄り添うお方 »

2015年2月 1日 (日)

ヨルダン

 二人の日本人を拘束し、解放のために2億㌦を要求してきたイスラム国(ISIL)。あらゆる国々から批判の声が挙がる中、Yさんは殺害され、Gさんはヨルダン収監中の死刑囚との人質交換で解放されると条件が出されているが、結果は・・・。
 ヨルダンという国について、私は殆ど知らずにきた。しかし「ヨルダン」という名前には随分親しい感情をもっている、聖書には沢山登場するからだ。ただし、国名ではなくて川の名前として。語源は「すみやかに下る流れ」という意味であるが、ガリラヤ湖から死海までを流れる川の豊かさを現しているのだろう。ヨルダン国の名称の由来はこの川の名前からであろうが、「第一次世界大戦後に成立したイギリスの委任統治領トランスヨルダン(ヨルダン川の向こうの意)を前身とするため」とも言われている。国土は約9平方㎞(日本の4分の1)、人口650万人(イスラム教93%・キリスト教7%)、在留邦人は320人ほどで日本とは親しい外交の歴史がある。住民の殆どはアラブ人だが様々な民族に加え、シリアやパレスチナからの難民も多数受け入れている。(以上外務省HP、HPウキペディア『ヨルダン』の項より)
 現在のヨルダン国は、旧約の時代には「アンモン、モアブ、エドム」と呼ばれていた。エドム人死海の南付近に住み、先祖はヤコブの兄エサウ(創世記32章)である。死海東岸付近はモアブと呼ばれ、アブラハムの甥ロトの娘の子どもが先祖(創世記19章)と記されている。イスラエルの民が彼らの地を通ろうとしたとき、モアブ(後のアマレク)は協力的ではなかった。それ故にイスラエルと戦闘を繰り返す民となった。サウル王もまたアマレクと戦ったが、全てを滅ぼせという神の命令に逆らい、アマレクの王を生け捕りにするだけにし、値打ちのあるものは持ち帰ったことにより神の怒りを買い、王家の地位を失うこと(サムエル上15章)となった。ヨルダン地は、イスラエルにとってはイスラエルの信仰の試金石でもあった。
 しかしまた、ダビデ家の先祖、即ちキリストの家系の先祖になるルツはモアブの女性であったことを思い出す。イスラム教国の中にありながら平和外交をめざし、イスラエルとも平和条約を結んでおり、まさにルツを先祖にもつ国なのである。今回の人質事件においても、ルツの国として良き仲介の労をとってくださることを願いたい。

« 神の介入 | トップページ | 寄り添うお方 »

真間川のほとりで」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 神の介入 | トップページ | 寄り添うお方 »