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2014年12月14日 (日)

飼い葉桶に寝かされて

 「どうして『強い』といわれる国々は戦争を生み出す力がとてもあるのに、平和をもたらすにはとても非力なの?なぜ銃を与えるのはとても簡単なのに、本を与えるのはとても難しいの?戦車を造るのはとても簡単で、学校を建てるのがとても難しいのはなぜ?」ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユフザイさんが、受賞の折の演説の一部である。彼女は銃弾に倒されながら、教育を受けられない子どもたちへの支援を訴え続けている17歳の少女である。
 全世界で教育を受けられない子どもたちは6100万人いるといわれる。マララさんの国パキスタンでも地域差はあるものの、女子が教育を受けることは命がけという現実がある。母親も文字が読めないという現実があるからこそ教育の大切さを、彼女は命を掛けて訴える活動を続けているのである。
 「教育を受けていないから低賃金の仕事しかない。貧困ゆえに子どもに教育を与える機会がない。その子どもが成長しても教育を受けていないので低賃金の仕事しかない。貧困から抜け出せずに子どもに教育を受けさせられない。」この悪循環が続く。それをこの時代で終わらせたいと彼女は訴える「男の子も女の子も、子ども時代を工場で過ごすのはもう終わりにしましょう。少女が児童婚を強いられるのはもう終わりにしましょう。罪のない子どもたちが戦争で命を失うのはもう終わりにしましょう。学校に行けない子どもたちを見るのはもう終わりにしましょう。こうしたことは、もう私たちで最後にしましょう。この『終わり』を始めましょう。」と。日本という地で生きている私たちには想像を絶する社会があるというのが現実なのである。そういう現実を知ること、そのことを伝えること、そしてマララさんをみていて分かるのだが、「希望を捨てないこと」が大切なことであろう。
 マララさんが訴えている「教育を受けられない人々」や「貧しさの中に置き去りにされた人々」を知るために、主は家畜小屋で生まれ、飼い葉桶に寝かされた、悲しむ者を慰め、苦しむ者に寄り添っていることを伝えるために。宗教の違いはあるけれども、クリスマスの喜びが、イスラムの人々にもあるように!

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